「◯時間」は、人によって違います
必要な睡眠時間には大きな個人差があり、年齢によっても変わります。同じ7時間でも、足りる人と足りない人がいます。時間の数字より、日中どうかで判断するほうが確実です。
足りているかどうかの目安。①朝、目覚ましが鳴る前後に自然に目が覚める ②午前中に強い眠気が来ない ③休みの日に、平日より2時間以上長く寝ない。この3つがそろっていれば、いまの時間で足りています。
自分に合う時間の見つけ方
- 予定のない日を数日つくります。連休や、翌日に用事のない週末。
- 目覚ましをかけずに寝ます。眠くなったら寝て、自然に目が覚めるまで寝ます。
- 最初の1〜2日は長く寝ます。ここは足りていなかったぶんの返済なので、数えません。
- 3日目以降、落ち着いてきた時間が、いまのあなたに必要な時間の目安です。
この方法は、数字を覚えるためではなく「思ったより足りていなかった」に気づくためのものです。
年齢で変わります
- 子どもは大人より長く必要です。小学生・中学生では、大人と同じ時間では足りません。
- 年齢が上がると、まとめて眠れる時間は短くなります。夜中に目が覚める回数も増えます。これは異常ではありません。
- ただし「歳だから」で片づけないほうがよい場合もあります。日中の強い眠気、いびきで息が止まると言われた、といったときは受診の目安です。
平日と休日の差を、2時間以内に
平日に足りず、休日に長く寝る形が続くと、体の中の時計が毎週ずれ直すことになります。月曜の朝がつらいのは、意志の問題ではなく時差に近い状態です。
- 起きる時刻をそろえるほうが、寝る時刻をそろえるより効きます。
- どうしても眠いときは、朝に長く寝るのではなく、昼に短く寝ます(15〜20分・午後3時まで)。
- 休日に長く寝るなら、2時間以内にとどめます。
寝だめは、半分しか戻りません
足りなかったぶんは一部は取り戻せますが、全部は戻りません。とくに、判断力や注意力は、長く寝た翌日でも完全には戻らないことが知られています。まとめて返すより、毎日少しずつ足すほうが確実です。
「明日まとめて寝るから今日は削る」を続けると、返しきれない借金のように積み上がります。削るのは今日1日だけにしてください。